デロンのインタビュー その2

デロンのロングインタビューその2。
金曜午後、LAのホテルで行われたメディアインタビューより。


Q.FAの混乱は魅力的か?
A.そんなことないよ。いつも通りでいることに戻れるなら、その方がいい。
 

Q.コービンに、よりチームをコントロールすることを許されているか?
A.今までと同じようにたくさんのプレイをコールした。
  前は、フリースローで試合が止まると
  スローンが何を望んでいるのかを知るためにいつも彼のところを見た。
  でも、毎回ベンチを見なくてもいいのは試合の流れの中では楽だね。


Q.スローン辞任前のCHI戦で、
  10〜15回スローンのコールと違うプレイをした、という報道について
A.何が起きたか知りたいんだろう?それはこうだった。
  ジャズには"22"と呼ばれるセットプレイがある。
  それは左サイドから始まるものなんだけど、自分はみんなにこう言ったんだ。
  “それを右サイドから始めてみよう”って。それだけだ。
  そしてスローンは自分に少し腹を立てた。それだけなんだ。大したことじゃなかった。
  だから、以前にも口論はしてるけど、それは…何度か見たことがあるんだけど…
  グレッグ・オスタータグとのものみたいではなかった。
  彼の腰の辺りを掴んで、急いでロッカールームに戻ったこともあったんだけど。
  

  もしスローンがプレイをコールすれば、それを実行する。
  スローンが言ったことは何でもやった。オフェンスでもディフェンスでも。
  時々、自分達は物事について意見が合わずに口論をした。
  でも、プレイコールを無視したことや
  彼が何かをコールした時に“それはやらない”なんて言ったことはないんだ。


Q.CHI戦ハーフタイムの口論はどれくらいの激しさだったか?
A.いつもよりひどかった。


Q.辞任に驚いたか?
A.69歳だったらいずれ引退すると思うものだけど、でも、シーズン途中だなんて思わないよ。


Q.ジャズはシーズンをいい方向に変えられるか?
A.変えられる。
  今季、ジャズはいいバスケットもやってる。シーズン開幕の少し前に。
  自分達を見つめ直して、チームとして自信を取り戻さないといけないだけなんだ。
  自分が今、自信をなくしているのはわかってる。
  それが、他の選手みんなに形を変えて影響している。
  とにかくプレイして楽しむ、それにジャズは戻らないといけない。
  仕事だっていうのはわかってるけど、同時に楽しみたいものなんだ。


Q.スローンとの関係について後悔はあるか?
A.ある。より良い関係が持てていれば良かったと思う。
  もっと話をしていれば良かったよ。
  自分達2人はとても似ていると思う。だから何度も衝突したんだと思う。
  とても似ていたんだ。お互い、とてもひどく試合に勝ちたがっていた。
  物事がうまくいかない時…自分達は2人とも頑固で折れないんだ。
  それが、スローンとの関係に関してとても高くついたと思う。
  でも、もちろん過去に生きることはできない。前を見ないといけないんだ。


Q.スローンとコンタクトを取って関係を良くするか?
A.ああ、いつか絶対にしたい。
  ケビン(オコナー)は自分達に言ったんだ、
  スローンは状況が落ち着いたらすぐに選手全員と話したがっている、って。
  選手全員、一人一人とね。


Q.今までにスローン引退を考えたことがあるか?
A.彼は素晴らしいコーチだったと今でも感じているよ。
  23年間ずっと、彼は同じことをやり続けてきたんだ。
  彼は変わらなかった。彼自身であり続けたんだ。
  選手として、彼は自分にとってずっと素晴らしい存在だった。
  殿堂入りコーチの下で最初の6年間をプレイできる、
  こういう場所に来ることができてラッキーだと感じた。自分は幸せだよ。
  

Q.エネルギーが欠乏した、というスローンの言葉について
A.ここ2、3年と比べると、彼はベンチから立ち上がらず
  座ったまま指示を出すことがたぶんずっと多かった。
  でも、フィル・ジャクソンも滅多にベンチから立たない。
  たぶん腰のせいが大きいんだと思うけど。
  座ったまま指示を出すコーチと、立ち上がって指示を出すコーチがいる。
  単純にそれの違いだよ。


Q.CBAと、起こり得るかもしれないロックアウトについて
A.厳しい状況だと思う。
  リーグ側も選手側も、意見を変えたくないんだと思う。
  もっと知っているべきなんだろうけど、詳しいことはわからない。


  だから今日、労使交渉のミーティングに行くんだ。
  みんなの話、両サイドの話を聞きたい。それは全員にとっていいものになるだろうと思う。
  多くの選手達がミーティングに出席する予定だって知ってるんだ。
  そのほとんどはオールスターチームの選手達だけど、
  他のイベントで来ている選手達も出席するんだ。いいミーティングになるに違いないよ。


  これは重要なことなんだ。
  現役選手達にとってだけでなく、リーグの将来や次にリーグ入りする世代にとってもね。
  ある時点で締結されなければならないというのが争点なんだ。
  それが10月より前になることを願ってるよ。


Q.ロックアウトの可能性がある、という感じが高まってきていることについて
A.それは誰と話をしているかによると思う。様々なことをたくさん聞くからね。
  ロックアウトが起こるだろうっていう話も聞くだろうし、
  労使協定を締結することができると思うって言う人の話も聞くだろう。
  だから噂話はしたくないんだ。
  ミーティングに行って、オーナー達やハンター、スターンの話を聞きたい。
  そういう理由でたくさんの選手達が今日行くんだと思うよ。
  みんな又聞きはしたくない、直接聞きたいんだ。


Q.そのプロセスに、今までで最も関わっているか?
A.そうだね。
  ここ数年は代表に選ばれてはいたけど、ミーティングに出席したことはなかった。
  その理由はほとんどアメリカ代表のためなんだけど。
  リーグのミーティングは、ASブレイク中に1回行ったことがあるだけなんだ。


Q.プレイオフに出場できないという懸念はあるか?
A.ある。今順位表を見たら、ジャズはMEMと同率8位にいると思う。
  いい順位には見えないね。
  でも、ジャズはいいチームだって自分達はわかってる。
  まだたくさん試合が残っていることもわかってるんだ。
  ジャズは確実に連勝できる。


  過去2、3年、同じ質問をシーズン中のある時点でされる可能性もたぶんあった。
  何らかの理由で、ジャズはいつも好不調の波が繰り返されるチームだったんだ。
  20試合が好調だったと思ったら、次の10試合は不調になったり。
  いつもアップダウンのあるチームだった。
  

  今季は、それがよりひどい。こんな不調は初めてなんだ。
  ホームで5連敗中で、ここ17試合で4勝13敗、そんな状態だ。
  フラストレーションを引き起こすような状態が続いているんだ。


  でも、プレイオフ出場を疑いはしないよ。
  自分達は自らの運命をコントロールする。
  ジャズのやり方でプレイしないといけないだけなんだ。
  今、5位から2ゲーム差くらいだと思う。10位で7ゲーム差、そういうわけじゃないんだ。


元記事 http://www.sltrib.com/sltrib/blogsjazznotes/51270722-62/sloan-think-lot-coach.html.csp