Driven duo - デロンに関する記事
去年の11月終わり頃の記事より。デロンのカレッジ時代の話とか、
スローン&ストマロが完全に意気投合していたわけではなかったのと同じように、
スローン&デロンも意見が合わないことはあるが
2人の関係の基礎は信頼とリスペクトだとか、そういう記事。
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イリノイ大のコーチ、ブルース・ウェバーがデロンを試そうと最初に思ったのは2003年。
ウェバーは、デロンが何かスペシャルなものを持っていることをわかっていた。
デロンは信じられないほどの情熱を持っていて感情的だった。
素晴らしい才能があって知性があった。
しかし、彼は試合に勝つことしか考えていなかった。
それはチームに勝利をもたらす助けになったが、チームケミストリーや
チームメイト同士の心の触れ合い、長期的な発展の面では良くないことがあった。
そこでウェバーは変わったこと、少し汚いことをした。
時々熱くなりすぎるデロンを、スクリメージやドリルをやる時に
わざとチームの一番下手な選手たちと一緒にプレイさせたのだ。
最初、デロンはそれをとにかく嫌がった。
腹を立て、能力の低い選手と自分を同じチームにするコーチの能力に公然と疑問をぶつけた。
しかし、それから奇妙なことが起きた。彼のチームが勝ち始めたのだ。
このことは、それとなくウェバーの目をある事実に向けさせることになった。
彼はどんなチームでもプレイできる、指揮をとって勝てるチームにできるということに。
彼はただ、勝利とは本当はどういうものなのかを理解しないといけないだけだった。
ウェバー
「彼のチームが勝てるということがわかると、彼は私のところに来てこう言ったよ。
“次はバスの運転手でも連れてきてくれ”ってね」
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NBAに入って最初のシーズン。
彼が先発したのは47試合だけだった。彼は新しいコーチと衝突した。
ウェバー
「最初、デロンにとってそれはとてもハードだった。
彼は口を尖らせて私に言ったよ。彼と話したことをまだ覚えてる。
彼はこう言った。“こんなのは嫌だ、これは正しいことじゃない”って。
私はこう言った。“そうだなあ、デロン、君は気付かないといけない。
彼は殿堂入りするコーチだ。君に勝ち目はないよ”ってね」
そして、負けることを拒む彼は、スローンに折れた。スローンはコーチで彼は選手だった。
それからデロンは気が付いた。スローンがいつも勝利していることに。特にユタでは。
デロン
「これはスローンのチームだ。自分たち選手は彼の下にいる。
自分は彼の下でのリーダーになろうと努めている。
彼が求めるやり方で物事をやろうと努めているよ」
プロになったデロンにとって、起こり得たことの中でスローンは最高のことだった、とウェバー。
スローンが全ての自由とキャプテンとしての責任をデロンに与えたことについて、ウェバーは
「これはデロンに素晴らしく合っている。このシステムはパーフェクトだ。
ジェリーが彼に厳しく接しているのもパーフェクトだよ」と。
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6年経った今でも衝突することはあるが、2人の関係の基礎は「リスペクトと信頼」だそう。
デロン
「今でも衝突することはあるよ。自分たちは2人とも頑固だからね。
2人とも試合に勝ちたいんだ。目標は同じなんだ」
「ここに来た時、スローンはとにかく自分のやり方にこだわっていた。
でも、試合は昔と変わった。選手たちも変わった。以前と同じじゃない。
だから彼に言おうとしたんだ。
全員をジョンとカールのように扱うことはできない、だってそうじゃないんだから、って」
スローンも少し変わった。
「ハードにプレイする」「正しいやり方でプレイする」というのは
決して変えられない彼のコーチ人生の基礎だが、
デロンと接する中で彼は、コミュニケーションの間に引いていた一線を徐々に、そして完全になくした。
デロン
「いい状態だよ。彼のところに行ける、彼と話ができるんだ。
これは、こっちの話を聞いてくれるっていう意味で、
いつも言うとおりにしてくれるっていう意味じゃないよ」
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スローンとデロンの間にオープンに話ができる関係ができたことで、
ジャズはより良くなった、とプライス。
「彼ら2人は常に素晴らしい関係でいると思う。
過去には、コーチと選手たちが目の前でぶつかっている、そんなチームにいたこともある。
でも、ここではそういう経験はない。
本気で誰かがぶつかり合っている、そういうのは見たことがないね。
チームのリーダー2人が上手くやっていて、彼らのような関係でいるのはいいことだよ。
それが、自分たち他の人間にとって物事をやりやすくしているんだ」
「自分がジャズに来て以来、たぶん彼ら2人の関係が多くの面でチームの助けになっている。
もし彼らが、みんなの目の前で衝突して言い争いをしたりしたら、
チームに悪い影響を与える可能性があるんじゃないかと思う。
でも、それは起きたことがない。いいことだね」
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スローンは、デロンのコート上での行いや今までに成し遂げてきたことをとてもリスペクトしていると。
「デロンはほとんどの場合、一緒にやっていくのに素晴らしい選手だ」
デロンの圧倒的な熱意・エネルギーを抑えて管理しないといけなかったイリノイのウェバーHCは、
うまくいかなかった1年目のデロンを、長期的な勝利者へとスローンが変えたと信じていると。
ウェバー
「時々デロンは感情的になりすぎる。そうなったら、少々押さえ込んでたしなめないといけない。
だが冷静さを失わない限り、彼はコート上のコーチなんだ」
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ベルについての話。
CJ
「ラジャは基本的にこのチームをつなぎ合わせているもの、接着剤なんだ。
たとえ大声を出さなくても、彼は例を示して教えてくれるんだ」
関係が深まり、ゴルフの話から家族の将来の話まで幅広い話をしているというベルとデロン。
ベルも同じく、負けたくないという圧倒的な情熱が特徴だが、
デロンがその試合への強い情熱と負けず嫌いさのバランスの取り方を学んでいる最中である一方、
ベルには長い経験があると。
ベル
「今より若かった頃、リーダーとして熱かった頃は、多くを言い過ぎていたかもしれないと思う。
それはいつも、試合に勝ちたい、もっと良いチームになりたいというところからきていた。
でも、いつも怒鳴ってばかりいたら人はそれを聞かなくなる。
だからわかったんだ。もし自分の話を聞いてほしいなら、たぶん、
普段はあまり多くを言わず本当に重要な時にだけ話すべきだということがね」
元記事 http://www.sltrib.com/sltrib/jazz/50760505-87/williams-sloan-jazz-utah.html.csp#