スローン辞任会見

スローンとACのフィル・ジョンソンの辞任会見より。
ジャズのHCとして23年目のスローンは“My time is up and it’s time to move on.”と。


「長い間HCとして私に指揮を取らせてくれた全ての人が、常に公正でいてくれた。
 そのことに感謝している」


「多くの人々に感謝したい。
 コーチになってからずっと自分を支援し続けてくれたオーナーのミラー一家に感謝したい」


スローンは数日前から辞任を考えていたそうだが、
オコナー・コーチングスタッフたちと30分程のディスカッションをした昨日の夜は
まだ決断はしていなかったそう。一晩明けてから決断したと言ってる。


引退についてスローンは、選手たちやマネジメントとの対立というより、疲労と関係があると。
「私のエネルギーのレベルが少し下がった」


「いつ引退することになるのか、どのようにそれが起こるかをいつも考えていた」という
スローンだが、会見が進むにつれてスローンは感極まり、
ジャズの組織に感謝の言葉を述べる際には目に涙をためていたそう。
「考えていたよりも、実際は少しつらいことになるだろう」と。


スローンは、NBAチャンピオンになれなかったことを後悔する必要はないと。
「誰でもチャンピオンシップに勝ちたいものだ。
 ファイナルに進んだ97年と98年、我々のチームは全てを出したと思う。
 あれ以上のことはできない」


今後については「他の仕事を探す気はない」と。
また、しばらくの間姿を消すつもりだって言ってる。
ASブレイクには故郷のイリノイ州に戻って孫達と過ごすつもりだと。


スローンがHCになった1988年からずっとACを務めている、6ヶ月年上のフィル・ジョンソン
「ジェリーと一緒にここに来た。辞めるのも彼と一緒だ。
 何よりジェリー・スローンに感謝している。彼が私に与えてくれた機会に感謝している」

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オーナーのグレッグ・ミラーは、辞任はスローン自身の決断であり
スローンにHCを続けるよう説得を試みたと言ってる。
「ジェリーとフィルのどちらについても、誰ひとりとして辞めさせようなんてしていない。
 選手たちもしていないし、ケビン(オコナー)もしていない。もちろん自分だってしていない」


オコナーも、ジャズの組織は会見直前まで2人に考え直すように話をしたと言ってる。


新HCになるコービン。
「今は、私に注目すべき時間ではないと思う。
 注目されるべきはこの2人(スローンとジョンソン)だと本当に思う。
 2人に注目して欲しいんだ」


「これは自分にとって素晴らしい機会だ。ジャズに感謝したい。
 これは嬉しくもあり悲しくもある瞬間だ。
 素晴らしい機会である一方で、つらい瞬間でもあるんだ。
 この2人がいなくなるのはとても寂しいだろうから」


ジャズのプレジデントのRandy Rigby。
「2人のレジェンドが今日引退する。
 しかし、彼らの情熱、人柄、仕事に対する意欲は永遠にこの組織の基礎であり続けるだろう」


会見に参加したメンバーの中で一番感極まった様子だったのは、
前オーナー故ラリー・ミラーの奥さんのゲイル・ミラーさんだったそう。
「信じられないような時代の終わりが来たわ。
 ジェリー、あなたはフランチャイズの信じられないような名物になった。
 あなたがユタ・ジャズの確かで不変の基礎であるということをいつも忘れないでいるわ」


「(コービンに向かって)ジェリーの代わりになってほしいなんて思わないわ。
 彼の偉業をお手本にして自分でやってほしいの。
 選手たちは入れ替わるけど、フランチャイズはここにずっとあり続ける。
 私たちは全力であなたをサポートするわ」


<辞任会見の全内容>
http://www.deseretnews.com/article/700108971/Unofficial-transcript-of-Jerry-Sloan-news-conference.html